理事長所信

一般社団法人池田青年会議所

  第62代理事長 飯尾 力一

<はじめに>

今を遡ること75年前、戦後荒廃の中で日本を愛する青年たちの情熱により青年会議所運動が産声を上げました。その運動は瞬く間に全国に広がり、池田の地においても1963年に日本で240番目として池田青年会議所が誕生しました。我々が追及し続ける「明るい豊かな社会」は時代と共に変化し、その時々の社会課題を解決する運動を地域に根差して行ってきました。それは住み暮らすまちをより良くしたいという熱き想いをもって行動を起こしてきた先輩諸兄の軌跡であり、我々はその歴史に敬意を払い、想いを継承してまいります。
 昨今、世界情勢の変化や世界的感染症の終息の中、インターネット環境やAIが進化するにつれ、効率化が重要視され、価値観や働き方、生き方の思想にも大きな変化が訪れています。JC活動においても、目まぐるしく変化する社会情勢の中で、これまで以上に、活気ある池田を創っていくために、高い志と熱い情熱をもった我々が心を一つにし、率先して地域を牽引していかなければなりません。
 本年度は、同心協力~踏み出す一歩が繋げる未来~をスローガンに、JCI池田の伝統と誇りを重んじ、時代に即した形で活動を持続可能なものとし、メンバー一人ひとりの想いを運動につなげていくことが、JCI池田の原動力になると確信しています。

<会議体運営>

JCには、会議体運営のルールがあり、それを理解し遵守しながら運営を行うことが青年会議所運動の第一歩です。地域活動を行う団体は様々ありますが、これほどまでに会議を重んじ、徹底して議論を重ねる団体は他にありません。まちやひとのことを想い、徹底的に議論に向きあう組織に誇りをもち、また思いやりの心をもって、建設的かつ効果的に議論できる組織を創ってまいります。また、メンバーにとって、会議からはじまり会議に終わるこの一連の過程からの学びは、JCから得られる真髄です。一人でも多くの仲間がこの成長の機会を得られるようにしてまいります。

<組織力の強化>

組織とは人の集まりであり、人数の減少は組織力が発揮できなくなる大きな要因となります。そして、卒業制度をもつJCI池田は日々、会員の拡大を行っていかなければ減少の一途を辿ります。我々にとって、会員を拡大することは組織力を高める要だと考えます。
 メンバー全員がJCI池田に誇りをもち、一人ひとりが熱く大きな夢を語り、何事にも本気で向き合える信念をもった人財に成長することで、組織としての魅力が高まります。
 そして、JCI池田が強固な組織になるためにも、全メンバーが心をひとつに一丸となって運動を展開してまいります。さらに、全メンバーが会員拡大の共通認識と情報共有の徹底を図り、様々な手法を学び模索することで有効性を高め、それを実行に移すことで、一人でも多く仲間の輪を広げてまいります。

<未来を創造するひと、まちづくり>

「夢」は人生に目的を与えます。そして、人は失敗から学び、人として強く大きく成長します。しかし、インターネットやSNSの普及により、昔より正確に多くの情報が得られ、将来行き着く状況が想像出来るようになりました。
 池田の未来を担っていく、子どもたちは地域をとりまく様々な環境によって育まれますが、その他にも子どもたちの成長には多くの要因があります。その大きな要因のひとつは「夢」であると考えます。夢を持つことは子どもたちが努力するための原動力となり、自らの未来を明確に想像することへとつながります。また、その過程で様々な困難に直面し、それを乗り越える度に子どもたちは成長し、大きく飛躍していくのだと考えます。
 子どもたちはスポーツを通じて、心と体を鍛練する機会が多くあります。しかし、子どもたちに大切なものを伝えられる機会は決して多くないと感じます。そこで、ただスポーツをするだけでなく夢や目標をもつことの大切さや、夢をもつことで生まれる生き方を学び感じてもらいます。

<共感者を生み出す発信>

JCI池田は創立以来、様々な手法を用いて発信を続けてまいりました。我々の目指す「明るい豊かな社会」の実現には、一人でも多くの市民に我々の活動や運動を知ってもらい、更に共感や賛同を得ることが重要です。
 本年度は、事業の計画段階から我々の活動をいかに知っていただくかを考え、一人でも多くの共感者を増やすために事業に携わるよう仕掛けを行ってまいります。また、適切なタイミングで効果的な発信を行い、広報から共感者を生み出すことを目標に、運動を展開してまいります。

<さいごに>

これからの日本を背負っていく子供たちのために、我々の活動や運動が何を残してあげられるだろうか。未来が今より少しでも幸せであることを願い、JCI池田が今「すべきこと」を全員で意見を出し合い考え、運動を展開していきます。
 2024年が未来へ繋がるかけがえのない1年となるために、心をひとつに一緒に踏み出そう。  

一般社団法人池田青年会議所

第62代理事長

飯尾 力一